大浦 学
(English)
セミナー
ゲスト:田上真(九州工業大)、川添聖(九州工業大)、比嘉陸(東京理科大学)2025.1.22
日時:令和7年1月22日(水)14:00-16:15 photo
場所:自然科学5号館209A
14:00-15:00
講演者:川添聖(九州工業大)joint work with 田上真(九州工業大)
タイトル:有限環上の自己双対行列符号の分類方法と分類
概要:
Morrisonは2012年の博士論文で有限体上における自己双対行列符号の同値性の定義とそれによる符号の分類を行った。本講演では、Morrisonの理論を有限環上、特にGalois環上に拡張する。すなわち、まずGalois環上の任意の行列のtypeを保存する線形同型写像を考察し、さらに、そのような線形同型写像で、任意の線形符号に対して、双対をとる操作と可換なものの特徴づけを行う。次にそのような線形同型写像を用いて、自己双対行列符合の同値性を定義する。この同値性を用いて、Z/4Z上の自己双対行列符号について、小さいサイズでの分類を行う。その分類で用いたMagmaプログラムの紹介および実演を行う。この研究は田上真氏との共同研究である。
15:15-16:15
講演者:比嘉陸(東京理科大学)
タイトル:A_n, D_n, E_n型格子と符号
概要:符号から格子を構成する方法は多くの結果が知られており、その古典的な例としてはconstruction Aと呼ばれる二元符号を利用して格子を構成する方法がある。この構成法は二元符号とA_1型格子の対応だと捉えることができ、素数pに対して、p元符号とA_{p-1}型格子の対応に一般化できる。本講演では、この一般化をA_n、D_n、E_n型格子とそれらの対応する符号へ拡張する。また、A_{p-1}型格子と同様にD_4、E_6型格子についてはHilbert モジュラー形式への応用が考えられるのでそれについても紹介する。
We propose a construction of lattices from codes corresponding to lattices of type A_n, D_n and E_n. This construction is a generalization of construction A of lattices from p-ary codes corresponding to a lattice of type A_{p−1}. Moreover, we introduce some examples of application of lattices from the construction to Hilbert modular form.
アクセス・
キャンパスマップ
(計算数理は自然科学5号館2階)
令和6年度
令和5年度
令和4年度
令和3年度
令和2年度
令和元年度
30年度
29年度
27年度
26年度
25年度
24年度
23年度
22年度
21年度
その他:
-
RIMS共同研究(公開型)「有限群論,代数的組合せ論,頂点代数の研究」
photo
-
異分野異業種研究交流会2024
(金沢大学大学院自然科学研究科数物科学専攻は協力機関として参加しています)
-
Centralizer algebras of two permutation groups of order 1344,
by M. Kosuda, M. Oura, Sarbaini
arXiv
-
Neighbors, neighbor graphs and invariant rings in coding theory,
by Himadri Shekhar Chakraborty, Williams Chiari, Tsuyoshi Miezaki, Manabu Oura
arXiv
-
Jacobi polynomials, invariant rings, and generalized t-designs,
by H. S. Chakraborty, N. Hamid, T. Miezaki, M. Oura
arXiv
-
Weight Enumerators of codes over F2 and over Z4,
By A.K.M. Selim Reza, Manabu Oura, Nur Hamid
arXiv
-
The Tutte polynomials of genus g, by Tsuyoshi Miezaki, Manabu Oura, Tadashi Sakuma, and Hidehiro Shinohara.
pdf
-
異分野・異業種研究交流会2023
金沢大学大学院自然科学研究科数物科学専攻は協力機関として参加しています。
-
old
学生の就職先・進学先
パナソニックオペレーショナルエクセレンス、
NECソリューションイノベータ株式会社、
ニチコン株式会社、
リンナイ株式会社、
富山県庁、
株式会社日立産業制御ソリューションズ、
株式会社ジェイ・エス・エス、
医療法人立川メディカルセンター、
兵庫県庁、石川県中高数学教員、金沢大学大学院自然科学研究科博士前期課程、
株式会社 PFU、
株式会社インテック、
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ北陸、
株式会社ジェイ・エス・エス、
Nurul Jadid University、
キヤノンイメージングシステムズ株式会社
集中講義:
大阪教育大学(2008)
「数理科学特講T」及び
「現代数学特講U」
東北大学大学院情報科学研究科(2020)
研究費(研究者番号50343380):
2024-2027: 科学研究費補助金・基盤研究(C):課題番号24K06827
2017-2019: 科学研究費補助金・基盤研究(C):課題番号17K05164
2013-2015: 科学研究費補助金・基盤研究(C):課題番号25400014
2011-2011:自然科学系長裁量経費によるサバティカルイヤー(MPI Bonn)
2009-2012: 科学研究費補助金・若手研究(B):課題番号21740021
2011-2007: 学部長裁量経費によるサバティカルイヤー(Aachen 工科大学、Roma 大学)
2005-2007: 科学研究費補助金・若手研究(B):課題番号17740020(ただし、2007年度は海外渡航のため辞退)
2011-2003:ノーステック財団・共同研究補助金:
陸名雄一(早稲田大)
2011-2002:札幌医科大学学術振興会・研究者等海外受入れ助成:
I.M.Duursma(University of Illinois at Urbana-Champaign)
2002-2004: 科学研究費補助金・若手研究(B):課題番号14740081
2011-2001: ノーステック財団・若手研究者研究奨励補助金
履歴:
2020(R2).4:金沢大学理工研究域数物科学系長(-2022.3)
2014(H26).10: 金沢大学理工研究域数物科学系教授
2007(H19).4: 高知大学理学部理学科准教授
2004(H16).3: 高知大学理学部数理情報科学科助教授
2001(H13).4: 札幌医科大学医学部講師
1998(H10).4: 日本学術振興会特別研究員(PD)
1998(H10).3.27: 九州大学数理学研究科博士後期課程修了
1998.1: 博士(数理学)
1995(H7).3.27: 九州大学数理学研究科修士課程修了
1993(H5).3.26: 九州大学理学部数学科卒業
1969(S44).8: 長崎県生まれ
連絡先:
〒 920-1192
石川県金沢市角間町
金沢大学理工研究域数物科学系
電話:076-264-5635
Fax:076-264-6065
Email:oura@se.kanazawa-u.ac.jp
※ 郵便番号の 920-1192 は大学固有の番号。地域設定の郵便番号は 920-1164。